買う前に
土地が浸水しやすいかの調べ方
まず見るのはハザードマップの浸水想定区域です。ただ、区域の外なら浸水しない、という意味ではありません。令和8年8月の千葉県の豪雨では、被害の報告の55.7%が浸水想定区域の外から寄せられました(ウェザーニューズ 2026-08-15)。区域とあわせて、地形と過去の記録を見ます。
住所を入れれば無料で分かること
- 洪水・高潮・津波の浸水想定と、想定される深さ
国と自治体が指定した区域です。深さによって、床上か床下か、1階が水につかるかが変わります。 - 内水氾濫の想定が公表されているか
大雨で下水や側溝があふれる浸水です。想定区域の作成は義務ではなく、公表していない自治体が多数あります。 - その地点で過去に災害の記録があるか
あるかどうかまでを無料で示します。何が起きたかの詳細はレポートに載せます。 - 直近の災害で、この地点が被災範囲に入っていたか
国土地理院が撮影画像から判読した、実際に浸水した範囲です。
¥500のレポートで分かること
- 周囲との高低差
まわりより低い土地には、浸水想定区域の外でも水が集まります。5mメッシュの標高から、その地点が周囲の中でどれだけ低いかを示します。 - 雨水の通り道と溜まり場
雨水がどこを通り、どこに溜まるかを地形から解析します。これは地形の記述であって、浸水の予測ではありません。 - この土地の成り立ち(地形分類)
旧河道や後背低地は、水はけが悪く、長く水がたまりやすい土地です。
地形から分かること
水に関わる地形の例です。文章は国土地理院の地形分類のものです。
- 旧河道
河川の氾濫によって周囲よりも長期間浸水し、水はけが悪い。地盤が軟弱で、地震の際の揺れが大きくなりやすい。特に埋立(盛土)した地域では液状化の発生傾向が非常に強い。 - 後背低地・湿地
河川の氾濫によって周囲よりも長期間浸水し、水はけが悪い。地盤が極めて軟弱で、地震の際は揺れが大きくなりやすい。液状化の発生傾向がやや強い。沿岸部では高潮に注意。 - 干拓地
一般に海・湖水面より低いため、洪水時に氾濫水が留まりやすい。沿岸部では特に高潮に対して注意が必要。地盤は軟弱で、地震による揺れも大きくなりやすい。液状化の発生傾向が強い。 - 氾濫平野・海岸平野
河川の氾濫に注意。地盤は海岸に近いほど軟弱で、地震の際にやや揺れやすい。強い地震による液状化発生傾向は海岸平野で強く、氾濫平野ではやや強い。沿岸部では高潮に注意。
役所で確かめること
- 内水(雨水出水)浸水想定区域を策定しているか、過去の道路冠水の記録があるか
窓口: 下水道課。内水の想定区域は策定が義務ではなく、未策定であることは安全を意味しません。
ここで分かるのは、公表された区域と、地形・過去の記録です。浸水するかどうかの予測ではありません。
ほかに確かめておくこと(区域・規制・接道)は
土地・中古住宅を買う前に調べることにまとめています。